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ヘルパーはいつまでも働くことができる仕事
有限会社由祐
所在地:川口市
事業概要:在宅介護センター「ゆうゆう」を運営。デイサービス、訪問介護、通所介護などのサービスを提供。住宅型有料老人ホームを運営
生涯現役実践企業認定日:
令和3年3月12日
有限会社 由祐 代表取締役社長 髙橋 眞由美さん
〇 事業内容や会社について教えてください。
訪問介護、デイサービス、住宅型有料老人ホームの運営をしています。従業員は28名おり、その半分弱が60歳以上です。
当社は各事業の責任者はいますが、ヘルパーは利用者ごとの担当制ではなく、柔軟に仕事を交代できるのが特徴です。
〇 シニアを雇用する上での工夫を教えてください。
資格を持ったヘルパーとして入社するシニアはほとんどいないため、資格が必要ない仕事からスタートしてもらっています。仕事に慣れていく過程でヘルパーの資格を取るように提案しています。
ヘルパーの良いところは全国どこに行っても仕事があって、働く意思があればいつまででも働けるという点です。当社としても雇用する際にはその点を前面に打ち出しています。
採用に当たっては、その人に合った仕事をしてもらえばいいと考えていますので年齢は全く関係なく、人柄を重視しています。今は若い人より定年を迎えたシニア世代を雇うことが多くなっています。
〇 シニア社員の良いところは何ですか?
年齢が近い分、利用者と話が合いやすい、利用者の様子をまめに見てくれる、限られた時間の中でうまく段取りができるという点です。他にもヘルパーだからこの仕事だけしかやらないということがなく、多岐にわたって仕事をしてくれます。
また、若い職員は年末年始などお子さんが休みの期間は休暇を希望する人が多いですが、その時はシニア社員が希望して出勤することも多いです。シニア社員がいることで人員配置を考える際はとても助かっています。
〇 シニアが活躍するための取組を教えてください。
家族全体で協力して働ける環境づくりに努めています。
例えば、定年後の旦那さんが当社で送迎の仕事を始めるなど、ご夫婦で働いてもらっているケースもあります。旦那さんが働くことに協力的だとヘルパーの奥さんも働きやすいと考えています。
また、シニア社員には体力面を考慮して時短などで働いてもらえるようにしています。そうすることで長く働いてもらえるというメリットがあります。さらに、短時間の場合、急に都合が悪くなった職員がいても他の職員で穴埋めができます。保険料などを考慮すると大変な面もありますが、人手が多いということが重要だと考えています。
〇 令和元年度にアドバイザーの派遣を受けていますがいかがでしたか。
アドバイザーの方には就業規則を見ていただいて、改善していく方法を伺いました。その中で生涯現役実践助成金という助成金があることを知ったので、令和2年度に申請を行いました。
助成金などの良い制度があっても知らない、わからないことがありますので、アドバイザーの方がきっかけとなって助成金を受けられることになって良かったと思います。
※アドバイザーについて
シニア活躍推進宣言企業に認定されると、シニア活躍の取組がスムーズに実現できるよう、社会保険労務士や中小企業診断士などから無料でアドバイスを受けることができます。
〇 助成金を申請しようと思った理由は何ですか。
頑張っている職員に還元したいと考えたからです。介護の仕事はハードですが、高収入というわけではありません。助成金はモチベーションアップのため、勤続7年、10年、20年の方へのお祝い金として使わせていただこうと考えています。
〇 助成金の受給にあたり、定年を5歳引き上げていますが、従業員の方から反応はありましたか?
会社としては年齢は気にしていませんが、ある程度の年齢になると「歳だからもう雇ってもらえない」と心配する従業員もいました。 定年を引き上げることで、そうした従業員にも安心して働いてもらえるようになったと思います。
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