働くシニア応援サイト

  • 働くシニアの紹介
  • 個人向けページ
  • 企業向けページ
  • イベント・情報
  • 相談窓口

文字のサイズを変更

文字のサイズを変更(スマホ用)

  • 標準
  • 大きく

いきいき働くシニアの紹介

シニアに求めるものは安定

株式会社おづつみ園

業種:卸売業・小売業

事業概要:茶葉・海苔その他ギフト品等の販売

生涯現役実践企業認定日:
令和2年3月11日

コバトン

DSC01780-2.jpg

〇 お話を伺った人

株式会社 おづつみ園 代表取締役社長 尾堤 宏さん

〇 事業内容や会社について教えてください。

 お茶・のり・お菓子を含む食品の小売販売、お茶の製造、カフェ経営などを行っています。カフェは開業して7年目ですが、最近ではSDGsを意識して生ごみを一切出さないような運営を行っています。(食品ロス削減の取組みはこちらを参照してください。)

 現在、社員は22名です。そのうち、60歳以上のシニアは7名です。シニアのほとんどが接客を担当しています。

〇 シニア雇用に関する考えを教えてください。

 まだ働けるならずっと働いてもらおうというのが当社の考えです。シニアで「まだ働けるのに…」と思っている方を年齢で区分するのはもったいないと思います。働きたい人が働くということは自分、家族、地域のためになります。

 また、シニアや障害者など立場の弱い労働者を救済したいという思いもあります。

 子供が大きくなってから働き始めて、シニア世代まで働ける場所があっていいと思います。新しくできた店舗がうまく行き始めたら障害者雇用にも取組みたいと考えています。



〇 採用はどのように行っていますか。

 基本的に欠員が出たときに採用を行います。子育てが一段落したくらいの年齢層の方が多いのですが、10年くらいで入れ替わりがあります。その中で長く働いてくださる方もいて、結果的にシニアの方が活躍されています。長く働いていただくと、お客さんにいつもあの人がいるという安心感を与えられるなどのメリットがあります。



〇 60歳以上のシニアを採用することもありますか。

 当社では年齢で区別をせずに採用の判断をしています。

 人それぞれこれまでの生活環境が違うので、年齢だけを理由に不採用とすることはありません。60代でも良い人材であれば、採用の可能性はあります。ただし、一人前になるのに5年程度はかかりますので、すぐに辞めてしまわない人を選ぶようにしています。

〇 シニアの良いところを教えてください。

 シニアは経験豊富で引き出しが多いので、若い人が困ってしまうような状況でもうまく機転を利かせることができると思います。接客業ではお客様に合わせた立体的な対応が求められますので、若い人とシニアがうまく交流して、それぞれの長所を活かしながら働けるように意識しています。



〇 シニア雇用で工夫していることはありますか。

 当社では10年間勤務すると商品が20%オフになる永久パスの「ゴールドカード」を渡しています。

 シニアになるとそれぞれの都合で仕事を辞める人もいますが、10年勤めてくれた人は先輩の立場でいてほしいという思いがあります。久しぶりにお店を訪れた時、「知らない人」ではなく、「先輩社員」だとわかるよう、この制度を導入しました。

 この取組みが、「人を大切にする会社」という評判にも繋がれば良いと考えています。



〇 これからの社会でシニアに求められる役割は何だと思いますか。

 安定だと思います。生活的にも精神的にも安定しているシニアであれば、落ち着いた良い接客だとお客さんに思ってもらえます。私はシニア雇用に限らず、全ての面で「安定」ということを求めています。



〇 今後の会社の方針を教えてください。

 会社の伸びだけを重視すれば良いとは考えていません。確かに若い社員を雇って店舗を拡大すれば会社の業績は伸びるかもしれませんが、それだけではダメだと思います。

 新しくドリンクとパンの販売を始めたのも、お茶とパンの組み合わせという世界を作りたいと思って始めました。まだまだ赤字の部門ではありますが、そういう新しい取組みをしていかないと、この先厳しいと思っています。ドリンクは利益率が高いので、ドリンクのおいしいパン屋さんというイメージがつけば利益の取れる部門になっていけると思います。いずれは、お茶屋さんとしての表の顔と利益を取っていく部門を両立していきたいと考えています。



TOPへ戻るボタン