シニアが活躍している企業の紹介
豊富な経験値が会社の可能性を広げる
業種:サービス業(他に分類されるものを除く)
事業概要:警備業
シニア活躍推進宣言企業プラス認定日:令和4年4月1日
〇 お話を伺った人
システム・ガードサービス株式会社 代表取締役社長 長谷川 功一さん
〇 事業内容について教えてください。
警備業です。お客様の依頼で人の生命・財産・身体を守ります。
〇 シニア起用に当たって工夫していることはありますか。
警備は24時間連続の仕事もありますが、シニアの方々に仕事をしていただくに当たり、24時間を区切って会社独自のシフトを作成します。 短ければ3時間、その方のライフスタイルに合わせてお仕事をしてもらうような形で、シニアが仕事をしやすい環境を極力作っています。
〇 シニア起用のメリットはありますか。
警備会社は生命・財産・身体を守りますが、それは最低限行うことで、そこから何をできるかが分岐点になります。 同じ現場で仕事をしても、来る人、対応する人が毎回変わります。さらに気候が違ったり時間帯が違ったりすると、対応の仕方が一つとは限りません。 シニアの方は、いわゆる現場力・対話力・対応力が非常に長けているので、会社としては助けられています。
〇 シニア起用をお勧めする理由を教えてください。
シニアの方を雇用するに当たり、固定概念を捨てる方が良いと思います。何歳だからこのぐらいの仕事しかできないだろうと、企業だと結構考えると思うんです。 まずはシニア一人一人と会話をして、自分より経験豊富な部分を引き出す。仕事をしていくに当たり、付加価値を付けていただけるのであれば、その会社独自のカラーとなり、 武器になると思います。シニアの方を採用して皆で一緒に成長していく。そんな感じが一番良いのではないかと思います。
〇 シニアから若手への技能継承について教えてください。
シニアの方はお願いをしなくても若手の指導を買って出てくれます。経験値が若手よりありますので、仕事のハード面ではなくソフト面、いわゆるホスピタリティやメンタル面のサポートをしていただけると助かります。
若手もそれが成長経験になって、その年齢になればまた新しい人たちの面倒を見てという形で、好循環を生むと思います。
会社が幾ら教育をしても、会社からよりも一緒に働いているメンバーからの方が良いですね。
「シニアのAさんの熱量もらったんで僕頑張ります」とか、そういう生きた継承になってくると、非常に会社としてはありがたいと思います。
〇 今後の警備業界について教えてください。
警備業は横のつながりが弱い業界です。そんな中で今後警備業の発展を見据えたときに、何か起点となるものを投じたいと思っています。
もちろんシニアの雇用も若い世代の雇用もそうです。業界から何か違うものが生まれるような、そんなプロジェクトができる動きを別の会社でやらせていただいております。
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