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シニアが活躍している企業の紹介

経験・知見があるシニアが輝けるように

業種:製造業


事業概要:特殊機能紙の製造・販売

コバトン

〇 お話を伺った人

 セキネシール工業株式会社

 代表取締役社長     関根 俊直 さん(写真 中央)

 製造部門 部門長    菅野 渉  さん(写真 左)

 管理部門 業務課 課長 鈴木 善和 さん(写真 右)

〇 事業内容等(従業員数、シニアの割合など)について教えてください。

 ガスケット材等の特殊機能紙の製造・販売を行っています。ユネスコの無形文化遺産に登録された「細川紙」(この地域の手すき和紙)の製作技術を礎に、工業用特殊機能紙づくりを手掛け、現在は技術の進化と ニーズの変化により、これまで培った和紙づくりの技術と伝統を大切に、多種多様な製品開発と品質向上に取り組んでいます。

 従業員は52名で、そのうち60歳以上は4名、65歳以上は1名が在籍しています。(令和6年12月現在)


〇 シニアが活躍できる環境づくりで工夫している点を教えてください。

 シニアの体力やプライベートなど、本人の意向に沿って働く時間を調整しています。弊社は、ほとんど残業がなく、有給休暇取得を積極的にアナウンスしているので、シニアに限らず、全社員に働きやすい環境整備に取り組んでいます。最近、1時間単位の休暇制度を取り入れました。

 また、シニア社員にも人事考課制度を導入し、半年ごとに面談を行っています。面談時に目標を設定し、評価をして昇給に反映させています。目標に設定する例としては、業務の改善案の考案や、後輩育成(どのレベルまで育成するのか)などです。

〇 シニアにも人事考課制度を導入したことにより、何か変化はありましたか。

 仕事に対するモチベーションが上がったように感じます。 定年後に再雇用になると、給料が下がりますし、「自分は会社の期待に応えられていないのでは」と不安に感じたり、また「第一線ではないから」など一歩引いてしまう シニアがいたのですが、社長・部門長と面談や対話をすることにより、不安を取り除くことができたと思います。活躍できる能力があり、それを発揮できる環境を作ることができたのはとてもいい方向に向かったと思います。

〇 シニアの長所を教えてください。

 経験と知見があることです。トラブルが起きたときに、素早く対応していただけるのは本当に頼りになります。また、シニアと若手社員がお互いにリスペクトし合っているため、若手の育成にも貢献していただけています。


〇 これからの社会でシニアに求められる役割は何だと思いますか。

 現役世代が活躍できるのは、シニア世代がそれまでに研究したり試行錯誤したりした結果があるからだと思います。世代は違ってもお互いにリスペクトし合い、一緒になって仕事をしていける関係性がすごく大事だと考えます。

 弊社では、リーダーと班長が話し合う、リーダーミーティングというものをやっているのですが、元班長のシニアも出席し、アドバイスをしてもらって、業務運営の改善のサポートをしていただいています。

〇 シニアの雇用に関する考えを教えてください。

 会社が掲げるビジョンやバリューを大事にできる人で、同じ価値観を共有できる前向きな方であれば、お互いにWin-Winな関係を築けると思います。また、その人にしかできない活躍の場を作りたいとも思っています。当社は永年勤続社員の再雇用が多いですが、そのようなロールモデルが身近にいることで、若手社員たちのモチベーションアップにもつながります。経験と知見を兼ね備えたシニア社員は、当社にとってとても貴重です。

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セキネシール工業株式会社 岩原 利行さん

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