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彩の国シニア応援大使のコラム(第6回)

2017年12月14日

※ このコラムは彩の国シニア応援大使の三遊亭鬼丸さんのブログの一部を紹介しているものです

大使が見たシニアの姿

掲載日:平成29年12月14日

12月1日は、彩の国シニア応援大使として、とても元気に活躍しているシニアの皆さんにお会いしました。経営者、ボランティア、生涯現役の職人という三者三様の活力あるシニアの方を取材してみて感じたことをお伝えします。

まずは熊谷市妻沼の聖天山のそばにある食事処・甘味処「大福茶屋」で店長を務める70才の女性です。元々和菓子屋さんに勤務していて店長を歴任していたやり手です。和菓子屋さんのアンテナショップ的なこのお店を任され、観光に訪れたお客さんをおもてなししながら手作りにこだわったお店作りに奔走する毎日だそうです。いつまで仕事をするのか質問をすると「私の中での目標を達成したら」というお答え。会社全体のことを考える姿勢は経営者のようでした。

次のシニアの方は同じく妻沼の聖天山のガイドボランティアを勤める「阿うんの会」の皆さん。大変な研修を経て年会費を支払いながら行っているとのこと。報酬は欲しくなりませんかと質問すると「話を聞いてもらえることが喜び」というお答えの女性ガイドさん。弁天様か菩薩かと思いました。そして勉強を重ねて披露することが楽しみという、地球上で人間だけが持ってる知的好奇心というものを具現化する素晴らしい生き方。

最後は生涯現役の行田の足袋職人の方です。共に82才という職人のお二人は長年足袋工場に勤め、現在は観光向けの「足袋とくらしの博物館」で実演と販売の任を担っているとのこと。本来の足袋工場は15から20の工程を手分けして作るのですが、こちらではお二人で全ての工程を行い、足袋を製造しています。働きたいから働いているという自由な雰囲気が職人らしさを感じさせてくれました。

立場に違いはあっても「やりたいことを見つける、または自分に合ったやりたいことがあるって幸せなことなんだなあ」と改めて思った一日でした。誰が言ったか分かりませんが「人生は死ぬまでの暇つぶし」だと言った人がいます。仮にそうだとするなら、私は自分も周りも楽しくさせて大いに「暇つぶし」したいですね(笑)。

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