いきいき働くシニアの紹介
常に感謝を
井上 勇さん(65)
業務:運動場の管理、受付、メンテナンス 等
職場:所沢航空記念公園
(埼玉県所沢市)
(運営:公益財団法人埼玉県公園緑地協会)
スポーツは観るのもやるのも大好き。
所沢航空記念公園には、週1回くらい走りに来ていました。
きっかけ
○仕事を始めたきっかけを教えてください。
前職を退職して、しばらく雇用保険の基本手当(失業給付)を受給していました。生活は問題ありませんでしたが、家にいるのも"かったるい"と思っていました。退職後は、運動が好きなこともあり、公共のスポーツ関係施設で働きたいと思っていましたが、希望する仕事はなかなか見つかりませんでした。
そんなときに埼玉県が運営しているセカンドキャリセンターのことを知り、登録をしたことが今の仕事を始めるきっかけとなりました。
仕事が変わっても活きる経験
○前職は何をしていましたか。
前職は、食品の総合商社でコンビニの受発注の仕事をしていました。前職では時間に追われながら仕事をすることも多かったですね。
○前職と今の仕事は全く違いますが、経験は活きていると思いますか。
前職での経験は、今の仕事でも活きていると感じます。例えば、効率的に仕事をするための導線(段取り)を考えることやお客様との対応は今でも役に立っています。また、今の上司に提案をすることもありますが、これも長年の経験があるからだと思います。仕事というのは計算どおりいかないことも多いので、これまでの経験が大切だと思っています。
やりがいは"人と接すること"
○仕事のやりがいを教えてください。
運動場の利用者は幅広いです。利用者と話していると常に勉強だなと思いますね。この間もサッカー監督から「光るものを見つけて導くのが、監督の仕事なんだよ。」と聞いて、素晴らしいなと思いました。
○どんなところにやりがいを感じますか。
「運動場もロッカー室もきれいだね、気持ちよく使えたよ。」と言われると、「やっててよかったな、自分たちのやったことは正しかったんだな」と思います。お客さんは細かいところまで見ているので、我々はお客さんが使ったら常に掃除するようにしています。
そのせいか、お客さんもみんなきれいに利用しています。あるチームの女性は練習が終わるとみーんなきれいに掃き掃除をするので、とても感心します。こういうことも勉強になりますね。
セカンドキャリアセンターを利用して
○セカンドキャリアセンターを利用してみていかがでしたか。
セカンドキャリアセンターでは月1回の頻度で就職相談を受けてつけており、仕事先を探す面倒を見てくれました。求人開拓員の方がこまめに情報を流してくれましたし、電話もくれました。集めた情報をたくさん提供してくれます。
私の場合は、自分のやりたいことが明確にあったので、希望の仕事が見つかるまで待ちました。
焦りはなかったです。セカンドキャリアセンターを利用すれば、いずれはどこかに就職できると思っていたので、安心感がありました。
ただ、希望の仕事に100%合致する仕事につくことは難しいと聞いていたので、気持ちが折れかかったことはありましたね。
同世代に向けて
○これから働こうとしているシニアにメッセージをお願いします。
シニア世代に入ると社会貢献や地域貢献をしたいと考える人が多くなると思います。私もその一人ですが、仕事を持ち、元気で働いていることで十分に社会貢献ができているのだと思います。
シニアの皆さんに伝えたいことは、働かせてもらっているんだという気持ちをもって、常に感謝して仕事に向き合っていただきたいということです。
※撮影のため一時的にマスクを外していただいております。
所沢航空記念公園