弊社には本社のほかに３つの工場があり、本社で製品の設計を行い、各工場で製作するといった流れになっております。私は第二工場でサイン・ディスプレイや看板等を製作しています。具体的にはコインパーキングなどで満車、空車を表示するディスプレイや、駐車場の注意書きなどを示す看板を主につくっているほか、特注された製品を製作することもあります。
　私が行う作業内容は、材料の切断、穴あけ、溶接作業です。特に溶接による仕上げは重要で、長年の経験が生きています。

　私は弊社で２０年以上働き、６０歳で定年を迎えました。定年に近づくにつれ、自分の仕事がそれで終わりなのかなという気持ちが出てきました。また、一つの製品が完成しても更に上を目指してより良い製品をつくりたいという意欲も湧いてきました。今もその気持ちは変わらず、仕事に終わりはないと思います。

　若手の技術者と仕事に取り組んでいる日々は、かつての仲間と切磋琢磨した日々と同じように感じます。お互いに相談をしながら、より良いものづくりに励む日々が楽しく、年齢を感じない日々を過ごせています（笑）。
　また、自分が手掛けた看板が今も見ることができるのもやりがいにつながります。その場所を通ったとき、子供や孫に「じいちゃんが作ったんだよ。」と話せることはうれしいです。