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いきいき働くシニアの紹介

技術を磨き続け、最高の製品作りを目指しています

石川金属機工株式会社(埼玉県川口市)

事業概要 鋳物(非鉄鋳物)、金属組立、船舶の駆動部品などの製造

細井光治さん(78)

コバトン

ベテランの経験から作業工程全般を把握

 私は、19歳で当社に入社し、ずっと鋳造業の仕事をしています。60歳の時、いったん定年を迎えましたが、ものづくりが好きなことと、会社からも引き続き働いてほしいと言われたこともあり再雇用されました。当社では、護衛艦をはじめ、船の駆動部品などを作っています。材料となる金属の溶解の作業、鋳型への流し込み、機械による加工など一連の作業は、通常は社員で分担していますが、私は長年業務に携わっているので、一連の工程を最初から最後まで行うこともあります。

シニア社員への会社の配慮

 鋳造の作業場は室温が高く体力を消耗するため、休憩時間に制限はありません。体力を十分に回復してから仕事に戻ることができることはありがたいです。また、私のようなシニアの社員が病院に行く際は、遅刻、早退、欠勤扱いになりません。そのような会社の配慮に加え、やりがいのある仕事に取り組む日常のおかげで、健康的に過ごせています。

シニアになっても自分の腕を磨き続けたい

 製品は、全てお客さまによって異なり、一品一品丁寧に作ります。お客さまの期待に応えるためには、技術を磨き続けなければなりません。仕事に没頭し、黙々と続けていたら、いつのまにか一番年長のシニアになっていました。シニアになってから、勤務日数を減らすこともできましたが、自分の腕を磨き続けたいという希望からフルタイム勤務を続けています。形になった製品が使われることが、私の喜びです。信念をもって仕事をすれば素晴らしい製品を作れます。

若手の成長を見守る喜び

 定年後、年を取るにつれて後継者を育てたいという責任感が強くなりました。技術はすぐに身に付けられないので、後継者の育成には時間がかかります。指導方法に悩むこともありますが、今は3人の若手に教えながら一緒に仕事をし、成長する姿を見るとうれしくなります。会社の将来を担う人材を育て上げるという使命感や、その過程を見守れる喜びはシニアになってから味わった経験です。若手と働くことによって、日々、仕事への意欲も湧きますし、健康維持にもつながっています。

石川金属機工株式会社

所在地 埼玉県川口市

社員数 43名(うち60歳以上12名)

事業概要 鋳物(非鉄鋳物)、金属組立、船舶の駆動部品などの製造

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