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彩の国シニア応援大使のコラム(第3回)

2017年9月26日

※ このコラムは彩の国シニア応援大使の三遊亭鬼丸さんのブログの一部を紹介しているものです

これまでに出会った一番アクティブなシニア

掲載日:平成29年9月26日

私は仕事柄、落語家という基本アクティブなシニアに囲まれております。それでもまだまだ世の中にはアクティブなシニアというのはいるものです。
83歳で週に2、3回ゴルフのラウンドを楽しむ元銀行員の男性の方や、70歳から弓道を始めた現在86歳の高校の先輩の女性を知ってますが、どちらも若々しいというよりは年相応といった見た目です。ですが話す内容が身がつまってるというか、年寄りと感じさせない現役感たっぷりなんです。

アンチエイジングなんて言葉がありますが、見た目だけ若ぶってもほんとに若い者には敵わないのは明白で、そうではない毎日の充実感や未来に向けての情熱こそが若さの秘訣なんでしょう。そう考えると私たちの世代(40代半ば)でも年寄り感の出てる人間は多いかもしれません。アクティブという言葉にとらわれて「〇〇〇しなくちゃいけない」というのではなく、したいからしてる、楽しいからしてるっていうのが良いのではないでしょうか。

さてそんなことを書きながらこれまでに出会った一番アクティブなシニアは誰かなあと考えると、私の家の近所の焼鳥屋のおばあちゃんでした。御年93歳。定休日の月曜日以外は毎日夕方五時から店に出て娘(60代後半?)と切り盛りしてます。夜9時を過ぎると第3のビール(糖尿病のため)を呑みながらお客と談笑を始め、12時になるとおやすみになります。私がやっているラジオ番組には「シュバ婆子」という芸名でクイズを出題したり、リスナーから人生相談を受けたり。シュバ婆子に会いたくてわざわざお店に来るリスナーも大勢います。でも働いてる理由を聞くと「人がいないんだもの」だって。自然体です。立ちながら焼鳥を焼いて体力はまだまだありそうですし、お客との会話で頭は益々冴えてボケる余地はなし。見るだけでこっちの寿命が10年伸びる気がするアクティブシニアです。

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