仕事の内容を教えてください。

【梅森さん】

　販売接客、納品されたお茶の葉の袋詰め、仕入れを担当しています。お茶の専門店なので商品数が多いですが、自分の言葉でお客さんに説明することを意識しています。

【別所さん】

　梅森さんと同じ仕事に加えて、店内の模様替えをしたり、店頭広告や「お茶の子通信」を作ったりしています。「お茶の子通信」はおすすめ商品を紹介するチラシで、毎月発行しています。

お店では若い人を指導する立場なのでしょうか。

【梅森さん】

　指導する立場というより、若い人達から学ぶ立場だと思っています。

【別所さん】

　私たちは「令和の学び」と言っています。若い人達はこのお店では新人だとしても、外のことを私たちより知っています。

【梅森さん】

　私たちの世代はこのお店のことしかわからないんです。若い人に外のことを聞いて勉強しています。

働き始めたきっかけを教えてください。

【梅森さん】

　子供が成人したので仕事をしようと思っていたところ、ちょうどこのお店が開店するところでしたので、オープニングスタッフに応募しました。最初はパートとして勤務しようと思っていましたが、「正社員として勤務しませんか」と会社から言っていただきましたので、正社員として働くことにしました。

【別所さん】

　私も子育てがひと段落したので働こうと思っていました。週４日のパートの募集がありましたので、「そのくらいの時間なら働ける」と思って応募しました。その後、私も会社から正社員の誘いがありましたので、正社員になりました。

接客業を選んだ理由はありますか。

【梅森さん】

　接客業はお客さんとのコミュニケーションなので、専門的な知識がなくても何とかなると思いました。会社からも「お客さんと普通にお話してくれれば大丈夫ですよ」と言われましたので、安心感をもって働き始められました。

お二人とも子育てが一段落して働き始めたとのことですが、戸惑いなどはありませんでしたか。

【梅森さん】

　特に戸惑いはなく、一緒に働き始めた人達と試行錯誤しながらお店作りができたので楽しかったです。先輩社員がいなかったので、大変なこともありましたが、和気あいあいと仕事ができたと思います。

【別所さん】

　最初はドキドキして不安に感じることもありましたが、何もできないということを受け入れてくれる職場でしたので、大きな戸惑いはありませんでした。

仕事のやりがいを教えてください。

【梅森さん】

　仕入れた商品が読みどおりに売れることがやりがいです。時には強気で多めの発注をすることもありますが、その読みが上手く当たると嬉しくなります。

【別所さん】

　お客さんに喜んでもらったり、「お茶の子通信」を楽しみにしてくれるお客さんがいたりすることがやりがいです。同僚から「あのお客さんが楽しみと言っていたよ」という話を聞くと嬉しいです。

【梅森さん】

お買い物がなくても「お茶の子通信」をもらいに来るお客さんもいるくらいですよ。

【別所さん】

こういうふうに同僚から言ってもらえることが長く続けられる理由だと思います。

同世代へのアドバイスをお願いします。

【梅森さん】

　同時期に入社した人が５人くらいいましたが、仕事を辞め、それぞれの人生を楽しんでいます。私の場合は、働きたいという気持ちがありましたので、今も働き続けています。働くことだけが良いことではないと思いますので、やりたいことがある人はそれをやってみるのが良いんじゃないでしょうか。自分の気持ち次第だと思います。

【別所さん】

　コロナ禍で孤立する人たちがニュースで報道されていますが、おかげさまで元気に職場に来て、働くことができています。職場に来れば同僚やお客さんと楽しくコミュニケーションが取れ、毎日が充実しています。 これから働こうと考えている人も同じように楽しく働けるかもしれませんので、思い切って挑戦してみてはいかがでしょうか。

今後の目標や課題はありますか。

【梅森さん】

　無理をしないで仕事をするというのが目標です。今日大変でも明日は落ち着いているかもしれない。気持ちを切り替えて仕事をすることを意識しています。

【別所さん】

　何か面白いことはないか、いろいろなことに興味を持ち続けるようにしています。勉強になることは楽しく吸収するようしています。