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いきいき働くシニアの紹介

管理職からマンション管理人へ

大槻 好文さん(68)


業務:マンション管理

職場:毎日興業株式会社(さいたま市)


コバトン

仕事内容

仕事の内容を教えてください。

 マンションの清掃と管理全般を担当しています。割合でいうと清掃が8割くらいです。日報に定められた箇所の清掃を順番に行い、他には電球交換などを行っています。

 電球交換は本来、別の担当者が行う業務ですが、自分がやってしまった方が早いので、住民の方のことを考えていち早く交換しています。こちらの会社で約8年働いていますが、最近では住民の方に指摘される前に対応することができるようになりました。

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働き始めたきっかけ

働き始めたきっかけを教えてください。

 前職は化粧品会社の代表でしたが、会社が入っている建物の管理人さんと仲良くなって、「大槻さんは管理人に向いているよ」と言われたことが働くきっかけとなりました。

 前職を退職したときは60歳でしたので、雇ってもらえるか不安でしたが、入社後に「60歳は、はなたれ小僧だぞ」と言われたことが印象的でした。80代の方も働いているので、頑張らないといけないなという気持ちになります。

 この会社では上司に恵まれたと感じています。前の上司を含めて、こまめに管理しているマンションに来ていただき、アドバイスを受けることができたので、うまく仕事に馴染めたと思います。



仕事のやりがい

仕事のやりがいを教えてください。

 やればやっただけ住民の方に満足してもらえて、その顔を見られることがやりがいになっています。あいさつをするときに、満足しているかどうかは何となくわかるものです。直接お声がけいただくこともあります。この年になると褒められることは少ないので、それだけでうれしくなります。

 仕事と趣味のバランスがうまくいっていることも、やりがいに繋がっています。休日はよく少年野球の審判をしています。土日は審判をやって翌日には仕事に来るという良いサイクルができています。



仕事と審判の両立は体力的に大変ではないですか。

 審判をやっているときは休憩時間みたいなものです。人間一番つらいのは精神的なものだと思いますので、審判をしているときは、子供の笑顔を見て、仕事のことを忘れることができるのでとても充実しています。



アドバイス

大槻さんのように管理職からマンション管理人になる方へアドバイスはありますか。

 退職したら、管理職だったということを忘れることが大切です。管理人をやっている友人にも聞きますが、管理職だったときのように上から目線で住民の方と接してしまうと失敗のもとです。私は住民の方をお客様だと思って接しています。管理職だった人でうまくいっていない場合はお客様ではなく、部下に接していたときと同じ感覚になっているのではないかと思います。



同世代の方へメッセージをお願いします。

 仕事をしたいという気持ちだけでは長続きしません。自分に合わないと思ったら辞めてしまうことも1つの手だと思います。まずは、興味のある仕事に挑戦してみてください。

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